【番外編】日本一の運送会社になりました! ~「モーダルシフト」ドライバーにも環境にも優しい運び方~ | 鈴与カーゴネット
2021.12.13
■ ご挨拶
こんにちは!谷澤です。
(先日、対面で内定者集合研修を行いました!
内定式はオンライン開催だったため、対面で顔をあわせるのはこの日が初。最初は緊張していた7名も、
夕方には笑顔で話していて安心しました^^遊覧船に乗り、カモメに餌をあげているひとコマです^^♪)
ブログ第4弾は、
「運送会社で働く魅力」をお伝えしようと思っていたのですが、
つい先日、非常に嬉しく、そして誇らしいビッグニュースがありましたので、
番外編の配信をさせていただきます。(今回も長編)
この度、鈴与カーゴネットが令和3年度
モーダルシフト取り組み優良事業者「大賞」を受賞しました!!!
つまり、モーダルシフトで運送会社、日本一!!
「いや、モーダルシフトってなに?」という方もいらっしゃるかと思うので、
様々な前提から説明してみます。
■ 環境にもドライバーにも優しい
「モーダルシフト」
● そもそも、モーダルシフトとは?
トラック輸送を、船舶や鉄道による輸送に切り替えること
※当社では特に、船舶(貨物専用のフェリー)を活用したモーダルシフトに力を入れています
● 具体的に、どんな運び方?
「トレーラー」という、運転席部分(ヘッド)と荷台部分(シャーシ)が切り離しできる、
一番大きなサイズのトラックで行うのが主流です。
その荷台部分のシャーシだけを船に乗せ、無人航走させます。
船のサイズにもよりますが、130~150本のシャーシが乗せられるので、
130~150台分のトラックの走行を、船1隻で担えることになります。
約150名のドライバーさんの負担が減り、排気ガスも削減され環境にも優しい…
SDGs、ドライバー不足、きたる2024年問題…厳しい状況の中で
まさに一石二鳥…いや、一隻二長所!とでも言いたくなります。(センスなくてすみません)
● イラストで運び方を解説
(例)北海道~福岡まで、運ぶとする
このように、リレー形式で運ぶイメージです。
いかがでしょうか?モーダルシフトについて、なんとなく理解していただけましたか?
ちなみに鈴与カーゴネットが船を所有しているわけではなく、
船会社のフェリー(RORO船)を利用させていただいています。
(なので、船会社との信頼関係が超重要!)
■ 大賞とるって、すごいこと?
結論、控えめに言っても、ものっすごいこと!!!です。
というのも、大賞をとることは勿論ですが、
そもそもモーダルシフトをサービスとして確立させること自体、容易ではないからです。
前回のブログでもお伝えしたように、現在日本には、
約6.3万社の運送会社が存在しています。
しかし、モーダルシフトに対応できる運送会社は非常に少ないのです。
なぜなら、「サービス」として確立させるためには、
並々ならぬ条件(時間、資金、船会社との信頼関係、その他書ききれないくらい様々な努力)が必要だからです。
※オリンピックに参加できること自体がすごいこと、そこで金メダルをとることの凄さ…こんなイメージをしてもらえると、わかりやすいかもしれません。
では、どんな条件が必要なのでしょうか。例えば、以下のことがあげられます。
1.車両を多く持つ!
船に自分のシャーシを乗せている数日間、ドライバーさんは暇するわけにはいきません。
(会社としても、利益をどんどん生みだしたいので)
港でシャーシを切り離したら、次のシャーシをけん引すべく、常に輸送を行います。
よって、たくさんシャーシ(車両)を持っていなければならない仕組みとなっています。
しかし、トラックって超高額です…(1台1000万円以上)
車両をたくさん持つためには、それだけの資金力も必要です。
(港にフェリーへの積込待ちの各社のシャーシがずらり。冬の港はほんっとに冷え込みます。私たちが温かくして家族団らんで夕食を囲んでいる間も、物流を支えている人たちがいます。)
2.船会社と信頼関係を築く!
SDGsはもはや当たり前な現在、環境への配慮・ドライバーの働き方を考慮して、
フェリー輸送の需要は非常に高まっています。
そんな中、鈴与カーゴネットは船会社と何年も前からお取引させていただいているため、
「フェリー輸送」として、付け焼き刃ではない確立された「サービス」として提供できています。
3.全国にネットワークを張り巡らせる
港にシャーシをけん引するドライバーがいて、
到着した港から納品先にシャーシをけん引する別のドライバーがいて、
おまけにフェリーの手配までしてくれて…(手前味噌ですが、至れり尽くせり)。
「〇〇から△△まで荷物を運んでほしい」と依頼があれば、全国、長距離輸送でも、環境に優しく・ドライバーにも優しい方法で、当社が自社完結で運べる体制ができています。(これ、相当な強み!)
上記のような様々な条件がすべて揃い、海上輸送に柔軟に対応できる体制を構築できたからこそ、
今回の受賞につながりました。
(しかも、誰でも知っているような大手運送会社をおさえての大賞!)
何年も、何十年も地道に積み上げてきたことが実を結び、
社内も活気に満ち溢れています!
私自身、本っ当に偶然に鈴与カーゴネット(というより運送会社)に入社をしたのですが(僭越ながら、このエピソードはメルマガ第4弾で話したい)、
本当に「この会社、ただ運んでいるわけではない」と日々感じますし、
なにより、働いていて「こんなにワクワクする会社ある?」という気持ちが年々増していきます。
(転職を経験している人間からすれば、この感覚は初)
こんな気持ちで働けること、そもそも自分の働く会社をリスペクトできるのって、
結構すごいことだと思います。
■ 次回配信テーマ
次回こそ、
「運送会社で働く魅力」~偶然、異業種から転職したらおもしろかった~ をお送りします!
ぜひお楽しみに!(していただけると書き手冥利に尽きます)